30歳からのブログ。

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映画「火花」を観てきた感想。

映画「火花」を観てきました。

hibana-movie.com

 

「スパークスはー!」って言う菅田将暉の迫真の演技と、ビートたけしの名曲「浅草キッド」を歌う桐谷健太の力強い歌声がテレビCMから流れてきて、「こりゃ観にいかにゃならん」と思い、まんまとCMにやられて観に行きました。

 

先ず、小説の「火花」は芸人の又吉直樹が芥川賞を受賞して話題になった頃に既に読んでいました。読後は、つまらなくないけど凄く面白いわけでもないっていう印象の作品でした。まあ純文学ですから…(純文学の意味をよくわかっていないくらい読書慣れしてません)

でもラストの神谷先輩の狂気さが強く印象に残っていました。その後、ドラマ版はその頃日本にいなかったので放送されていたことも知らずにノータッチ。そして今回の映画版へ。

 

芸人の又吉直樹が書いた「火花」を芸人の板尾創路が監督し、役者の菅田将暉と桐谷健太がどう演じるか?二人ともただのイケメン俳優ではない実力のある俳優。期待して観に行きましたが期待を裏切らない良い映画でした。演者同士の掛け合いや、作中のネタはちゃんと作り込まれていて笑いました。

 

"舞台に出たものには人を幸せにする武器がある"って、かっこいいですね。素敵やんって思います。たぶんお笑いで天下取ることを目指して夢破れていった全ての芸人を救うような作品です。芸人だけじゃなく、一度でも夢を追いかけ破れた人に希望を与える作品だと思いました。残念ながら僕はそんな青春は送っておりませんが、それでも胸が暑くなる作品です。スパークスのラスト漫才はもう本当に泣けます。。

「笑われたらあかん。笑わせなあかん…」のところも良かったなー

 

よく見るとカラテカ矢部が紛れていたり、藤本義一を連想させる審査員がいたりして面白いです。

小説では神谷先輩に狂気を感じたまま終わった印象でしたが、その後に希望を感じられる終わり方になっていました。そして菅田将暉と桐谷健太の二人が歌う、ビートたけしの「浅草キッド」。名曲なのでこれから観に行く人はどうかエンドロールでも席を立たないで二人の歌声を聴きながら余韻に浸って下さい。

 

キャストについて

菅田将暉と桐谷健太の演技は語るまでもなく素晴らしいのですが、他の演者さんももれなく素晴らしかったです。

 

木村文乃

神谷さん(桐谷健太)のオンナ。

この可愛い子、どこの若手女優やねん!と思ったら木村文乃でした。木村文乃ってイニシエーションラブで"東京の女"を演じていましたが、こんなに若いギャルも演じられるんですね。イメージになかった金髪、そして変顔が見られるだけでもこの映画観たほうがいいです(笑)

 

川谷修士(2丁拳銃)

板尾監督が本作のキーマンと言うほど重要なポジションの川谷修士さん。2丁拳銃と言えば100分間ノンストップで漫才を披露するライブを行うほど真剣に漫才と向き合うコンビ。

徳永(菅田将暉)の相方役ということで、かなりの年齢差があるのに全く違和感なく演じきっていました。実際、ダイエットや美肌に励み、若手芸人のように安いアパートで生活するほど役作りに励んだとか…すげーッス!

 

加藤諒

「なんであいつが売れんねん」と売れない芸人が嫉妬する象徴的なキャラの芸人役。

クオリティ関係なく評価されるものはされちゃうのがこの世の中…。しかしこのキャラ、この顔!いい味してるわ〜。そーいえばあの東京タワーのシーンってどういう意味があったんやろ?

 

三浦誠己

先輩芸人神谷さんの相方役。

ベテラン芸人みたいな演技でとてもうまかったけど、それもそのはず!元芸人で役者に転身した俳優さんでした。「売れてーなー」って台詞、いろんな思いが篭った中で演技したのかな〜と思うと感慨深いですね。

 

 

他にも有名な役者さんが出ています。もしかしたら見逃してる芸人さんが出演しているかも?探してみて下さい。