物語の結末は言わないようにしている
出典 http://omo-tokusu.jugem.jp/?eid=449
漫画とか小説とか映画とか、「最後どうなった?」って聞いてくる人いるよね。
でも僕は極力、結末は言わないようにしています。
漫画「20世紀少年」で、漫画を描いただけで"海ほたる刑務所"に入れられた漫画家の角田は、独房にいるショーグンと呼ばれる男と出会い、脱獄に協力することになります。
そこでショーグンは、実話を元にした映画「大脱走」の話をします。
「その映画の結末、どうなるんですか?」という角田の問いに対して、ショーグンは絶対に結末を言いません。
映画の結末を言うほど、
俺は野暮じゃない……
自分で観てたしかめるんだな……
(引用:20世紀少年6巻 184ページ/浦沢直樹)
食ってかかる角田に、「映画を観るんだ。ここから脱走して」と諭します。
もうね、このセリフがめちゃくちゃかっこいい!
「あ、俺も言わんとこ」ってなりました。
しかし、「最後どうなった?」って聞かれても
「いや、自分で観たほうがいい」なんて、ショーグンみたいにスマートに言えない。
「は?何で教えてくれないの?ケチ!」みたいな空気になります。
「どうせ説明するのがめんどくさいんでしょ?このスットコドッコイー!」みたいになります。
確かに説明するのはめんどくさい。
つーか説明するのが下手。下手な説明でその物語の面白さが激減するくらいなら、ちゃんと最初から観たほうがいい! と思います。
小説とか、最後の方だけ読もうとする人もいますが、面倒でも序盤からちゃんと読んだほうがいい。じゃないと作品が泣きます。
手品も、最初からタネが分かると何も驚かないでしょ?
だから物語の結末は言いません。"ともだち"の正体も言いません。「犯人はヤス」なんて、口が裂けても言えません。